犬はなぜうれしょんする?飼い主以外にも興奮してしまう犬のしつけ方

トイレのしつけができることで、犬や猫は人間のペットとしての確固たる地位を築いたともいえます。
でも、犬も猫も最初からトイレをマスターしているわけではありません。
そして、悩まされる飼い主さんが多いのがワンちゃんのうれしょんです。
できればやめてほしいものですが、防ぐ方法はあるのでしょうか?

犬がうれしょんする理由

うれしょん しつけ

特に小型犬のパピーに多いうれしょん問題。

飼い主さんが帰宅したときや、お客さんが来たときなど、犬が嬉しくて嬉しくて激しい興奮状態になるとおしっこを漏らしちゃうのです。

特に対策しないでいても、だいたい1歳になるころには落ち着いて治るようですが、なかなか治らない子もいるようです。

犬のうれしょんは、トイレのしつけの時にトイレ以外の場所でおしっこをしてしまうような排せつ行為とはちょっと違って、いってみれば興奮しすぎて「ちびっちゃう」方が近いと思います。

ワンちゃんがうれしょんしてしまったときに、飼い主さんはあわててリアクションしますよね。

「わー大変!」とか、「ちょっと○○ちゃん!」とか。

そういう大きなリアクションが、犬にとっては「かまってもらえて嬉しい」に変換されてしまうという一面もあると思います。


犬のうれしょんのしつけかた

うれしょん しつけ

うれしょんのしつけは、叱ってもよい方向にはいきません。

NOといってやめさせるよりは、うれしょんしても何もいいことがない、うれしょんしても無駄だと犬自身に学習させることがコツです。

うれしょんしてしまうことが多いシチュエーション、飼い主さんの帰宅時や来訪者に対して玄関先でのしつけがメインになるかと思います。

犬を無視する

うれしょん対策には犬のテンションを上げないのがいちばんです。

帰宅した際、犬が嬉しそうに出迎えに来ても無視します。

なかなか難易度が高いですが、心を鬼にして平常心で家に入り、犬の興奮が収まるまで相手にしないようにします。

犬が興奮状態にあるときは、話しかけたり名前を呼んだり、目を合わせたりするのはやめます。

座れ、とか伏せ、とかのルールを理解できているなら、犬の興奮が収まってからコマンドを出し、従ったら褒めてやりましょう。

だいたいこちらがシラっとしていると、ひとりぼっちでのお祭り騒ぎ状態というのは長く続きません。

そのうち興奮が収まり静かになるので、そのタイミングで初めて相手してやるようにすると、犬が嬉しさを全身で表現しなくてもいいんだ、と理解するようになるのです。

知人の家のトイプードルは、飼い主がなかば諦め状態で「いつでもやれ」とばかりにトイレットペーパーとアルコール除菌スプレーを玄関に設置し、粛々とうれしょん掃除に励んでいたら、その仏頂面が面白くなかったらしく、うれしょんはすぐにおさまったそうです。

留守番をドラマチックにしない

飼い主さんの中には、出かけて戻ったとき、留守番させた罪悪感や、再会の嬉しさで、出迎えに来た犬に

「だだいまぁぁぁ!さびしかったぁ?ごめんねぇ!!」

とハイテンション&甲高い声でいじくり回してしまう人もいるでしょう。

ここでワンちゃんがうれしょんしてる状態だともう「うれしょんしてくれてありがとう!」とほめてるのと同じような意味になっちゃいますね。

これは上に書いた「犬を無視する」と同じ意味なのですが、そもそも飼い主さんの不在を一大イベントにしないこともうれしょん対策になるのではないでしょうか。

ずっと留守番ばっかりさせるような飼い方はもちろん推奨されるようなことではありませんが、それでも犬だけで留守番させる必要は必ず出てくるわけです。

そこで飼い主さんが罪悪感たっぷりに名残惜しそうに「ごめんね、お出かけしてくるね、いい子にしていてね」と出かけると、犬は飼い主さんの不在を必要以上に寂しく不安に感じてしまいます。

そして飼い主さんの帰宅時は、ドラマチックな再会に大興奮してしまうわけです。

あれっいつの間に出かけてたの?くらいのスタンスでお出かけできたほうがうれしょん防止になるのではないでしょうか。

来客対応はさせない

来客に対してうれしょんしてしまう人懐こいワンちゃんは、お客さんが来るときは違う部屋にいてもらいましょう。

お客さんにも犬が興奮している間はノーリアクションを通してもらえるようならそれでよいのですが、犬好きなお客さんにはちょっと辛いものがありますね。

犬が落ち着いてからお客さんと対面させるようにしましょう。

うれしょんが治らない犬もいる

うれしょんは成犬になると治まることが多いものですが、なかには4歳になっても9歳になっても治らない犬もいるようです。

しつけで対応できればよいのですが、それもうまくいかなかった場合、おしっこくらいまぁいいか、と鷹揚に構えるのが、犬も神経質にならないのである意味いい方法なのかもしれません。

おしっこしてもOKなように、トイレシーツを敷いたクレートでお留守番してもらうとか、来客時にも同じようにクレートで過ごしてもらうとか。

玄関先を汚されてもいいように、靴や玄関マットは片付けておくとか。

犬用のおむつもありますね。

人間の方で上手にコントロールしてあげましょう。

それ本当にうれしょん?

犬がさして興奮もしていないのに、おしっこを漏らしてしまうことがあったら、膀胱炎などの病気の可能性もあります。

トイレできちんとおしっこを出し切れず、しぶった分をトイレ以外の場所で排せつしてしまうこともありますので、うれしょんじゃないシチュエーションで漏らしてしまうようなことがあったらかかりつけの獣医さんに相談した方がいいかもしれません。

うれしょん

生きている限り排せつという行為から解放されることはありません。
うれしょんも、おおらかな気持ちで向き合うのが一番なのかもしれません。

刹那糞とは?

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