国の天然記念物であり、絶滅危惧種とされているオジロワシが、青森県内で繁殖していたそうです!
以前タカとワシの見分け方について書きました。
みなさんもうお分かりですね?
そうです!見分けはムリですね!
猛禽類の知能の高さは?
猛禽類は凛々しいお顔でとても賢そうに見えますが、実際はカラスやインコの方が知能は高いそうです。
餌を狩りで得る鳥よりも、あちこち探し回る鳥の方が知能が発達するんですって。
でも大きくてかっこいい猛禽類。
街中で我々に一番身近であろう猛禽類、トンビを見かけたりすると、かっこよくって見とれちゃいます。
オジロワシはトンビより大きいので、近くで見たらすごい迫力なんでしょうね!
目の前を歩いていた女性からファミチキを奪い去ったトンビには腰を抜かしそうになりましたが、カラスと同じ位頭いいんじゃないの?とちょっと感心しちゃいました。
人間がチキンを「あーん」と口に運ぶ瞬間に手から奪い取るなんて、タイミングをはかる頭と、飛行能力と、兼ね揃えていないとできないでしょう!
コレステロールがちょっと心配ですが。
トンビによるひったくり多発地帯に住んでいる知人は、トンビにひったくられない食べ物の持ち方を開発したんだそうです。
下から持つんじゃなくて、上から握って持つんだとか。
食べ歩きしない、という選択をしないところが素敵です。
人間だもの、「やめる」という終わりの選択肢ではなく、「どのように行うか」という部分に心を砕きたいものです。
vs.トンビ を楽しんでいるとも言えます。
オジロワシってどんな鳥?
オジロワシはタカ目タカ科オジロワシ属、漢字で書くと尾白鷲、字の通り、尾が白いですね。
渡り鳥で、北海道などに飛来しますが、北海道では留鳥として1年中見られるものもいるそうです。
世界遺産知床などではタンチョウとの共演が見られますね。
でもオジロワシはタンチョウのヒナを捕食しますので、優雅に見えるやりとりも、時期によっては獲物を探す捕食者と、そうはさせまいとわが子を守る被捕食者の緊張の一瞬なのかもしれませんね。
全長70~98cm。
翼を広げると180~240cmにもなり、体重は3~7kg。
大きいですね!
体重3.6kgのうちのネコよりも重いなんて!
ボディは褐色の羽毛で、尾羽は白い。
近縁のオオワシとの見分け方は、オオワシの方が白っぽいみたいです。
どうせ見分けつかないんだろうな…。
タンチョウのヒナもそうですが、羊の子供も捕食するとか。
なにせ身体が大きいので、狩ることができるのはもちろん、生きていくためにはより多くの食物を必要とするのでしょうね。
最近では個体数は増加傾向にあるようですが、一方で繁殖数は減少傾向のようです。
風力発電の風車に衝突して亡くなった猛禽類が最近話題になりましたが、実際オジロワシもそのような形で命を落とすことも少なくないようです。
風量発電以外にも、電線なども脅威です。
一度に2個程度しか卵を産まないこと、性成熟まで5年~6年かかることからも、大繁殖できるタイプの生物でないことがわかります。
青森にてオジロワシ本州初の繁殖例
今までは日本国内においては北海道でしか確認されていなかったオジロワシの繁殖ですが、日本野鳥の会によると昨年初めて青森県内での繁殖を確認できたそうです。
青森県内でマツやスギの木が増えているのが理由のひとつかもしれないとのこと。
「オオシラビソ」の木は実は「アオモリトドマツ」とも言います。
時々スノーモンスターに姿を変えるこのアオモリトドマツはオジロワシの繁殖に一役買っているのかどうか。
調べてみたけれどわかりませんでした。
まだ繁殖が確認された、という状態ですので、よし!オジロワシの巣を探しに行くぞ!ってのはダメです。
そっとしておいてあげましょう。
探しに行くならツチノコにしておきましょう。
これからのシーズンは、たぶんツチノコは冬眠しているかもしれませんが。
大自然の中で羽ばたく大きなオジロワシ。
実際は風力発電や電線など、大自然ではなく不自然の中でも数を減らしながらもたくましく生きています。
100年後も200年後もこの美しい姿で空を舞っていて欲しいものです。