学校プールの生物救出作戦!人口ビオトープにヤゴやマツモムシが!

暑くなりましたね!
こう暑いとプールに飛び込みたくなります。
小学校中学校ではもうすぐプール開き?もう開いてる?
この時期のお楽しみは、プールの生物救出作戦ではないでしょうか?

全国で行われる学校プールでの水生生物採集

プールが使われない冬の間、プールは人間のものじゃなくて、様々な水生生物達のものになります。
もうすぐプール開き!というときにプール掃除をしてしまうと、彼らは流されて死んでしまう運命に。
場所は学校、秋から冬、春の間に自然のビオトープと化したプールは良い教育資材です。
最初は「汚い」と嫌がっていた子供たちも、すぐにヤゴを捕まえて、最後は宝物のように扱います。

この取り組み、日本全国に広がっています。
自然豊かな場所だけではなく、都心でも。
我が家は都心ではなく、横浜でも田舎の方ですが、近隣の小学校でもプール開き前の恒例行事になっていて、子供たちが楽しそうにヤゴを持ち帰ってきます。

学校によっては、とても詳しく勉強します。
ヤゴがいた!捕まえた!よかったね!で終わりではなく、プールという人工物に自然界の生物たちがどのように生息しているのか、プールを上・中・下層に分け、どの層にどんな生物がいるのか、数か月前のプールにはどんな生物がいたのか、などを学習します。

実際に身近な場所で繰り広げられる生物の営みは、生きた教材です。
私が子供の頃もこれをやってくれていたら、今頃私はファーブルみたいになっていたかもしれません。残念!

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学校プールに潜む刺客?マツモムシは要注意

子どもたちも喜んで網とバケツを持ってプールで大奮闘、たくさんのヤゴを捕まえていましたが、要注意なのがマツモムシ。
我が家にもビオトープもどきがありますので、マツモムシに要注意というのは聞いたことがあります。
刺されるとすんげー痛いとか。
でもまだ生で見たことないんです。
見てみたい!

マツモムシはカメムシっぽくてゲンゴロウっぽくってタガメっぽい見た目です。
でも大きさは11mm~14mmくらいなので、タガメよりは全然小さいですね。
背泳ぎで泳ぐので、英語では「Backswimmers」といいます。かっこいい!
小魚やオタマジャクシ、虫などの獲物に管を突き刺し、消化液を送り込んで肉を溶かして吸い取るスタイルで捕食します。
この管をとうてい消化できなそうな人間にも突き刺して下さるため、刺されると激痛だということです。
でも実際刺された人が「予防接種くらい痛い」と仰っていたらしいので、あれ?予防接種くらいだとたいして痛くなくない?
他に、「蜂に刺されたくらい」「イソメ(釣りの餌)に噛まれたくらい」なんて話も。
私はハチに刺されたことがないので何とも言えませんが、イソメには噛まれたことがあります。
イソメに噛まれると、チクっと痛いけれど、精神的ダメージの方が大きい気もします。
最近じゃイソメに針を刺すのもなんだか嫌で、釣りも嫌になっちゃいました。
魚はいいのかよ、って話です。

ビオトープの大掃除等で無邪気に手を突っ込むと痛い目に遭っちゃうかも!

実際どんな水生生物が学校プールにいるの?

一番多いのがヤゴでしょうか。
シオカラトンボからギンヤンマまで、トンボの種類は学校によって違ってくるのが面白いですね。
地域ごとに生息する生物が違う、当たり前の話ですが興味深いところです。
アメンボ、ゲンゴロウ、マツモムシ、ミズムシ、アカムシ(ユスリカの幼虫)などなど。
プールに繁茂する藻を食べるもの、それを食べるもの、ビオトープってそういうもんですよね。
ボウフラなんて湧く余地もないのがビオトープですが、最近の蚊が媒介する感染症の流行で、世の中のビオトープもしくはビオトープもどきへの視線は厳しいものになってきました。
お寺の蓮などの根元にもメダカが泳いでいますし、我が家の鉢にも必ずメダカを入れていますが、うちのあの子たち絶対ボウフラだけじゃ生きていけないと思うし、プラ舟に至っては金魚が入っちゃってるしポンプも回しちゃってるのでビオトープもどきすら名乗れません!

最近数を減らしてきている水生昆虫たちは、大自然そのものの山奥の泉などではなく、人間が作った田んぼなんかの里山で生きて来た生物です。
農薬などでどんどん数を減らし、タガメや一部のゲンゴロウはレッドリストに載るほどいなくなってしまいました。

我々が子供のころはタガメもゲンゴロウもその辺の池にいて、身近な存在でした。
最近の子供たちはかわいそうだなぁなんて思ったりもしますが、人間の手が入った自然、里山で生きる生物達について身近なところで学べる機会がある現在の子供たちもそれはそれで恵まれているのかもしれません。

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ヤゴを育ててトンボになってもらおうじゃないの

プールでゲットしたヤゴ。
子どもはこのヤゴが何を食べるのか、自分で調べて学びます。
毎日観察して、立派なトンボに育て上げなくてはなりません。

よく人間は益虫、害虫などと自分たちに都合のよいように分類して呼びますが、トンボはこの害虫を食べる名ハンターです。
いや、益虫も食べるけど・・・。

山歩きをしていると、トンボの成虫が暴れまわる季節になると、それまで暴れまわっていたアブやブユ達がとんと姿を消すのです。
正義の味方!大好き!
アブやブユはあの立派な目でトンボの姿を確認すると、さーっと逃げていくんです。
なので、トンボの中でも最強かもしれないオニヤンマ様のカラーリングに似たトラロープを身に着けているだけでアブやブユが逃げていくのです。
もう、オニヤンマをナンパしていつも一緒にいて欲しい、と思います。
そんなアブやブヨなどに悩まされている人にこんな商品がありました。
これでもういつも忙しそうなオニヤンマ様をナンパしなくて済みますね!

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ヤゴをとらえ、マツモムシに刺される、とっておきの夏の思い出。
水生生物達と出会う舞台はヒルに吸い付かれる河原や池から、学校プールへと変わっても、わくわくする気持ちには変わりがないのかもしれませんね!
うちにもトンボ来ないかな、なんて思っちゃたけどメダカがやられちゃうからダメ!こないで!

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