2009年頃、宮城県で野良カンガルーの目撃情報が相次いで、全国的に話題になったのを覚えている方も多いのではないでしょうか。
宮城県大崎市岩出山の、山に囲まれた真山地区という場所で、話題になるその7年前から
目撃情報があったということだから、2002年頃から野良カンガルーがいるのかもしれません。
カンガルーの寿命は飼育下で20年、野生で10年ほどというから、皆が目撃した個体が同一個体だとしたら今はもういないのかもしれません。
そもそも同じような色でぴょんぴょん跳ねるように動くシカとの見間違いではないのか?
カンガルーとシカではピョンピョンの感じがだいぶ違うピョンピョンだけれども。
シカもカンガルーもメジャーな動物ですので、アシカとオットセイよりは全然見分けがつくと思われ、きっとカンガルーで間違いないんでしょうね。
関係ないけど、「野良カンガルー」でググるとオーストラリアの野良カンガルーってたくさんヒットするんだけど、そもそも野生種が存在する場所で「野良」っておかしくないでしょうか?
日本でいう「ネコ」と「野良ネコ」の違い?
日本で「野良クマ」とか「野良イノシシ」「野良カラス」なんて言わないじゃん!
日本でカンガルーは野生化できるのか
カンガルーの耐寒性
カンガルーは日本の冬を越せるのでしょうか?
しかも宮城県です。
仙台市の八木山動物公園では冬の間、昼間は運動場へ出しても夜は暖房の効いた屋内へ入れているそうです。
やはり東北の冬の夜は厳しいのでしょうね。
だからこの専門家の言うにはカンガルーが日本の東北地方で冬を越すのは難しいかもしれない、と、可能性は否定しないものの、懐疑的な回答でした。
わたしはテレビで違う動物園の飼育係が「いけると思う」と言っていたのを覚えています。
原産地オーストラリアも冷え込むことはあるだろうし、いけるんじゃないかと。
オーストラリア原産のペット
東京都内ではワカケホンセイインコが野生化して久しいです。
わたしも夕方大きな声で鳴きながら頭上を飛ぶ群れを見たことが何度かあります。
1羽何万円もするインコですので、あの群れ全体で何十万、なんて卑しいことを考えていました。
インコなんて寒さに弱い動物の代表格なんじゃないかと思ってしまいますが・・・。
思えばここ横浜でも昔は1年中セキセイインコの鳥かごを外のベランダに置いているお宅が
あったように記憶しています。
冬は鳥かごに毛布を掛けていたし、さすがに野良セキセイインコは見かけたことがないけれど。
ワカケホンセイインコはもともとアジア産のインコですので適応しやすかったのかもしれません。
カンガルーと同様、オーストラリアに野生で暮らしていて、比較的日本でも手に入りやすい
(≒逃がしやすい≒野生化しやすい)キバタンやモモイロインコ、ロリキート系が野生化したというのはまだ聞いたことがありません。
やはり日本の気候には適応できないのでしょうか。
カンガルーはどこから来たのか
そもそもどうしてカンガルーが野生化するのか?
日本の在来種ではないのは間違いないので、誰かがどこかから持ち込まなくてはなりません。
しかしカンガルーはその辺のペットショップでは買えません。
カンガルーより小型のワラビーを販売しているのは見たことがありますが。
宮城で目撃情報があったのは自動車が追い抜かれたとかいうくらいですからワラビーでは無理そうです。
カンガルーを買おうとすると、お肉にされちゃったカンガルーしか買えそうにはありません。
そうなるとあとは動物園等飼育施設から逃亡したとしか考えられません。
自分とこの施設のカンガルーの数ぐらい把握しているとは思いますが、毎日点呼してるわけではないでしょうし・・・。
カンガルー的日本の未来
一時期「カンガルーバー」を装着したRV車をよく見かけました。
オーストラリアでは一般的になっている、カンガルーと自動車が衝突した際に自動車のダメージを減らすためのごつい金属のバーです。
日本には基本カンガルーはいませんので完全にファッションです。
ケチなわたしは燃費が悪くなりそうなので付けたことはございませんが、最近のこの暑さ、日本が亜熱帯化していることを考えると、今後どこかから逃げ出したカンガルーが野生化して定着して群れをなし、自動車会社のオプションに普通にカンガルーバーが付けられる時代が来るかもしれません。
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