ゴカイのヘモグロビンが人類を救う?人工血液・代替血液の未来

フランスの研究チームにより、ゴカイのヘモグロビンはヒトのヘモグロビンの40倍もの酸素運搬能力があることがわかりました。
潮の影響を激しく受ける環境で生きてきたゴカイですから、過酷な環境下でそのような能力を身に着けたのでしょう。
しかもゴカイのヘモグロビンはヒトのように赤血球の中に含まれるのではなく、血中に溶け込んでいるから血液型も関係ないだとか。
ヘモグロビンの成分もほとんどヒトと同じで、すでにヒトの腎移植の際に臨床実験が行われているそうです。

カブトガニの血液工場の話

カブトガニの血液のお話を思い出しました。
カブトガニのヘモグロビンには鉄ではなく銅が含まれるため、赤ではなく青い色をしており、細菌汚染に対して早く激しく反応するので、細菌汚染試験に大いに貢献しているとのこと。
アメリカの東海岸にはカブトガニの血液工場があり、捕ってきたカブトガニから青い血液を採取してまた海に返す、ということを繰り返しているのです。
カブトガニから採血するのは全量の30パーセントほどの血液で、またすぐ捕獲しないように返すときには遠く離れた場所へ返すとか。
それでもやはり10~30パーセントのカブトガニが弱って死んでしまい、雌のカブトガニには繁殖への影響も出ているそうです。
ちなみに検索すればこのカブトガニ血液工場の様子が見られますが、ちょっと見るに耐えない光景です。

カブトガニ

ゴカイのヘモグロビンから代替血液を商業的に作るには

ゴカイのヘモグロビンを商業的に利用できるようになるなら、このカブトガニの血液工場のような形になるのでしょうか?
工場の様子は見るに耐えない感じですが、カブトガニは生かしたままで、最終的には海に帰れます。
ゴカイの場合、大きさや養殖技術からしてコスト的に生きたままっていうのは難しそうです。
ちょっと意味合いは違うけど、動物実験は必要悪だと思っていますし、動物実験の犠牲の上で安全な食や医療を享受していることは認識しています。
でもどこまでやっていいのか。
科学の発展は人と神様の境界をどんどん近づけてるような気がしたりして。
野生種の数に影響を及ぼすようなのは嫌だなぁ。
ゴカイといえば、イワイソメと並んでわたしの子供の頃の釣り餌でした。
釣具屋さんの店先の自販機で、キラキラしてすごく手にくっつく砂と一緒にパックに入ったのを買って釣りしていました。
針をつける際によく指を咬まれました。
今思えばかわいそうなことをしていたものです。
大人になってからはルアーでしか釣りしていないし、そもそも魚を釣り上げることにすら抵抗を感じてしまい最近ではとんとご無沙汰です。
お魚大好きでよく食べるくせに、都合がいいとしか言いようがありません。

ゴカイ,代用血液

ゴカイやips細胞から完全なる代替血液ができる?

ゴカイから代替血液が作られた場合、輸血を禁じている宗教団体はどのように扱うのでしょうか。
もともと輸血を禁じている理由は、輸血からの感染症を嫌ってのことだったと思います。
そして最近では代替血液の使用を認めるようになり、そのおかげで助かった方もおられるようです。
しかし厳密にいえば血液に完全にとって代われるものはいまだ存在せず、あくまで一時的措置として失った血液量を補って生命を維持するために使われる輸液を代用血液と呼んでいるとか。
これがips細胞や今度のゴカイによって完全なる血液の代替品、まさに代替血液、人口血液ができあがったら?
さまざまな方面にいろんな変化をもたらすかもしれません。
輸血を受けるような状況に陥らないことを祈るばかりですが、好んでそのような状況になった方はおらず、高齢化が進むと、より輸血の機会も増えていく一方だと思われます。

わたしは採血で気分が悪くなることが多いので献血をしたことがないのです。
偉そうなことは何も言えません。
祖母が亡くなる直前は輸血で命をつなぎ、お蔭で自宅で皆に見送られていきました。
献血してくださった無数の方々の代償などない善意に感謝したい。
夫はさかんに献血しているので「俺は輸血を受ける権利がある!」と主張していますが、この場合無償と言えるのかどうか、権利はあれど機会がないことを祈りますが、献血しているのはえらいことです。

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