チンアナゴがニンゲンのことを忘れてしまったそうな。
新型コロナウイルス感染対策のため、現在休館中のすみだ水族館。
東京スカイツリータウン ソラマチの5F・6Fにあるすみだ水族館に飼育されているチンアナゴたち、お客がいないことで人間の存在を忘れ、飼育員さんが通りかかっても警戒して砂に潜ってしまうようになったとか。
これではチンアナゴの健康状態のチェックもできず、営業再開してもお客さんが来たら隠れてしまってチンアナゴが見られなくなってしまうかも!
そもそもチンアナゴとは?
ニョロニョロっと水中の砂から立ち上がる姿が可愛らしいチンアナゴ。
漢字で書くと狆穴子、名前の由来がわかります。
そうです、狆(犬)に顔が似ているからチンアナゴというそうな。
お顔をよく見てみてくだあい、下あごが上あごより出ています。
アンダーショットは狆だけの特徴じゃないですし、狆は必ずしもアンダーショットというわけでもありませんが、確かにつぶらな目といい、口元といい、似ていますよ。
ウナギ目アナゴ科の海水魚、潮の流れのはやいところでプランクトンを食べています。
身体の下半分は常に砂の下に潜っていて、敵が近づくとすばやく全身砂に潜って隠れてしまいます。
ちなみに、新しく穴を掘るときも、頭からじゃなくて尾からくねくねして潜るそうです。
ヒョウ柄に黒い斑点があるのがチンアナゴで、よく同じ水槽にいる黄色のシマシマのはニシキアナゴです。
チンアナゴ
ニシキアナゴ(左端の顔が写っていないドット柄はチンアナゴ)
チンアナゴ顔見せ祭りに参加して人間を思い出してもらおう
動物園のパンダは来園者がいなくなったことでストレスが減り、繁殖活動が始まったというニュースもありました。
お客さんなんていないほうがよかったんだ!というわけでないのはエサ代どうするんだよ的な動物園水族館の運営上の問題だけでなく、チンアナゴのようにせっかく慣れていた人間の存在を忘れてしまうという側面もあるのですね。
飼育の基本は観察なんじゃないでしょうか。
人が近づくと逃げたり隠れてしまう動物のケアは難しいですよね!
飼育係さんにびびって隠れてしまうチンアナゴたちに人間の存在を思い出してもらうために、すみだ水族館ではビデオ通話でチンアナゴと対面できる「チンアナゴ顔見せ祭り」を催すそうです。
くわしくは: すみだ水族館 チンアナゴ顔見せ祭り
私はAndoroid端末なので参加できません!
そもそもチンアナゴが液晶画面に映る人間を人間と認識するかどうか、とか、水族館側の回線数に限りがあるのはしょうがないことだからシャープのマスク並みに競争率高いんじゃないの、とか、どうせアンドロイドですよ、とか、いろんな意味で注目です。
身近なところで「もしも~し?」「ニャー」って電話で会話できるネコもいるので、ビデオ通話できるチンアナゴがいたって不思議じゃないですよ。