29歳を未亡人にしたオオアリクイはヒアリ駆逐の救世主なるか?

横浜でもヒアリが確認されました。
よその港でヒアリ発見のニュースを見るたびに、横浜が無事なわけないよなぁ、とぼんやり考えていました。
ヒアリは噛まれてアイタタタって話だけじゃなく、ハチで有名なアナフィラキシーショックを起こす危険性があるとか。
このまま日本に定着してしまうのでしょうか?天敵となる生物はいないのでしょうか?

アナフィラキシー症状はアレルギー持ちの人ならご存知でしょうし、スズメバチに2回以上刺されても大丈夫な人もいるので必要以上に過敏になってもしょうがないとは思いますが、日本の生態系が崩れるのは心配です。

蟻の天敵は人間の子供?

29歳を未亡人にしたオオアリクイはヒアリ駆逐の救世主なるか?

思えばアリは一番身近な存在だったかもしれません。
子供の頃、アリの巣を水攻めにしてみたり、獲物(虫の死骸)を運搬中のアリの邪魔をしてみたり。
もう少し知能が付いてくると、薄い水槽のような透明の容器でアリの巣を観察してみたり。
歴代の子供たちに散々な目にあわされてきたあのアリたちは日本の在来アリだったんでしょうね。
今も同じような扱いを受けているのかもしれないし、最近のお子様たちはそんな野蛮なことしないのかもしれない。
春先に地面を忙しく動き回るアリを見かけると春を実感します。
アリはいつでも我々のすぐそばにいます。

オオアリクイは本当に主人を殺したのか

ヒアリの上陸と同時に話題になるのがじゃあヒアリの天敵ってなんなのさ?って話。
アリといえばアリクイです。

主人がオオアリクイに殺されて1年が過ぎました
いきなりのメール失礼します。
久光さやか、29歳の未亡人です・・・

アリクイといえば上記の出だしから始まるスパムメールです。
ご主人はシンガポールでオオアリクイに殺されたそうです。

29歳を未亡人にしたオオアリクイはヒアリ駆逐の救世主なるか?

内容はよくある、主人がいなくなって寂しいわたしに連絡ください、系しょうもないスパムなのですが、文面を考えた人はすごいなぁと思います。
オオアリクイに殺されるってなかなか思いつかないですもん。
シンガポールにオオアリクイはいないみたいですが、そもそもオオアリクイに襲われて殺されることはあるのか?って話です。
最近じゃオオアリクイと人間の住処が接近しすぎた故の事故も起きているらしく、日本でいうツキノワグマと人間みたいな感じでしょうかね。
しかしツキノワグマ同様オオアリクイも臆病な動物なので、びっくりしてパニクってあの鋭い爪が当たってしまってケガをする、って感じですね。

ヒアリ対策にアリクイってのは楽しそうでいいのですがあんまり現実的じゃないですね。
アリクイに「これは日本のアリだからダメ、こっちは食べていいからね」って教えるのは大変です。

アリクイに付き添いの人間を手配すると人件費もかかるし、かといってアリクイにフリー活動してもらって道路に飛び出してきたりしたら嫌です。

そもそもアリクイはアリを絶滅させるほど食べないんだそうです。
巣を全滅させてしまうと自分が困りますから、必ず一定の数は食べずに残すとか。
絶滅させるほど食べてしまう人間とは違ってお利口ですね!

29歳を未亡人にしたオオアリクイはヒアリ駆逐の救世主なるか?

在来アリがヒアリの繁殖を邪魔する

日本のアリを殺さないで!的ブームが起きていますが、これはどうなんでしょう。
在来アリがヒアリを駆逐するほどの能力はないが、強い繁殖力のヒアリが繁殖しまくるのを
防御することはアメリカの実験で明らかになっているようです。
あくまでアメリカの在来アリの話ですが、日本でも当てはまるんじゃないでしょうか。
ではクモたちや、トンボやゲジゲジ、アシナガバチは?
虫を捕食する虫は結構いるものです。
わたしは蚊とゴキブリ以外は殺さないようにしています。
世間にはセミが向かってきただけで親でも殺されたのかと思うくらい大騒ぎしている人々もいますが、「ブスに限って虫がダメ」って格言もありますし、日本は、っていうか地球は人間だけのものじゃないんだよ、ってことをちょっとだけ考えてみるのもいいかもしれません。

ヒアリの上陸で話題となったアリクイや在来アリ。
今後日本で定着してしまうのかどうなのか。
もう一度我々を取り巻く環境を見直すきっかけになりました。
ゲジゲジが日本を救うかもしれません。

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