我が家のスコティッシュフォールド(メス)が10歳になりました。
先代のスコティッシュフォールドはちょうどこの年齢になったころから、乳腺腫瘍手術を4回ほど受けることになり、術後服に悩まされたことを懐かしく思い出しました。
無縁でありたいとはいえ、病気や避妊手術でお世話になることもある術後服、みなさんはどうされていますか?
10分でできる?手作り術後服
先代ネコについて、未だに後悔しているのは避妊手術を受けさせなかったこと。
10歳を過ぎた頃にお腹にポチっとしたものを発見し、それが度重なる手術を受けることとなる憎き乳腺腫瘍でした。
乳腺腫瘍は避妊手術で防げる病気といわれていますね。
乳腺腫瘍手術では腫瘍と乳腺とを切除するため、傷は小さなものではありません。
術後、お腹の傷が気になって気になって、でもエリザベスカラーを装着した途端にゴロンして一歩も動かない・・・どころか立ち上がる気すらなくなるタイプだった我が家のネコ様。
エリザベスカラーはやめ、傷をカバーする服を着せることにしました。
ペットショップにいくと色とりどりの可愛らしい服が並んでいますが、みんな犬用です。
店員さんに相談しながら、猫だから身体は小さいけれど柔軟性があるし、ということでミニチュアダックス用の胴部分が長めの、柔らかいTシャツのような伸縮性のある素材のものを購入しました。
着せてみたところ、最初はイイ感じでも、動き回るうちにお腹の部分がめくれてきて傷が出てきてしまいました。
そこで私の母がものの10分ほどで改造を施しました。
センスについては何も言うまい。
縞々のTシャツ部分はミニチュアダックス用の市販品です。
あまり凝ったものよりも、こういったシンプルなTシャツ地がいいと思います。
多分1200円くらいだったと思います。
そして、パンダ部分がつぎ足した手作り部分です。
よくもまぁ、いい大人だけの家庭にこんなにかわいいパンダ柄の布があったと思います。
何でもすぐ捨てる母ですのに、こんな布はすぐに出てくるのです、どっかから。
ひとつ作ってうまくいったので、着替え用にもうひとつ作成してくれました(写真左)。
そっちはもうパンダ柄の布がなかったみたいです。
裏からみるとこんな感じです。
すぐ作れるのも納得の、手縫い並み縫い直線のみで、ほぼ正方形にカットした布でイヌがおしっこしやすいように開いているお腹部分をカバーしています。
布の切れ端はかがり縫いしてありますね。
パンダの方は「やばい!何とかしなくちゃ!」と急いで作成した一作目ですが、後発品(左)は、よりお腹の傷の部分にあたる部分が柔らかい布になるよう、母の気遣いが見えます。
色は還暦っぽいカラーですが・・・。
もしかしたらパンダも模様じゃなくて布が柔らかいからこれにしたのかもしれません。
とにかく先代猫はこの術後服を着て、術後のだるくてしんどい日々を何とか過ごしたのでした。
今我が家にいる猫は、本人の前では言えませんが売れ残りで生後半年以上経ってからうちに来て、すぐに避妊手術を受けさせました。
避妊手術後はお腹にでっかい絆創膏を貼られて帰ってきましたが、それを舐めて剥がすこともなく、術後服の出番はありませんでしたが、今後何かの時にお世話になるかもしれないので、この母の力作はずっと大切に取ってあるのです。
現在はいい術後対策品がたくさんありますので、先代猫の思い出としていつまでも手元に置いておきたい、というのが本当かもしれません。
着ていたネコが激烈にかわいかったがために、この術後服も今でも激烈にかわいいです。
進化するエリザベスカラー
自動車のワイパーがあんまり進化しないように、エリザベスカラーというものもあの大きな形状が当たり前のように考えていましたが、最近知人から愛犬の写真を見せられて衝撃を受けました。
「なにこれ」
「エリザベスカラーだよ」
まるで飛行機や新幹線に持ち込むエアー枕みたいでこんなの私が付けたらすぐ寝ちゃうよ!!
ちょっと太すぎる首輪みたいで、これならだいぶストレス少ないんじゃないでしょうか?
形状自体は昔ながらのエリザベスカラーでも、ソフトな素材で作られていて進化がうかがえます。
キュートな柄で癒される~!(飼い主が)
うちの猫は白黒なのでスイカが似合いそう♪
※首の周りに巻くものなので、安全面は気を付けてあげてくださいね。
術後服は用意しておくべき?
避妊手術など、予定されたものなら事前に購入しておくことはできますね。
10数年前、私が猫の術後服を必要とした時は急だったため自作しましたが、ネットで検索してみると、猫用の術後服をオーダーメイドで作ってくださる方もいらっしゃいました。
現在は、ネット通販で市販されていますが、注文しても届くまで最短でも1日2日はかかります。
術後服とはいうものの、手術に限らず、ちょっとしたケガなどで使うこともあるかもしれませんので、用意しておいてもいいかもしれません。
これはお腹側の布部分がしっかりカバーしてくれていい感じですね。
猫というものは本当にデビットカッパーフィールドもプリンセステンコーも顔負けの素早さで服を脱ぎ捨ててしまうイリュージョンをやってのけます。
しかも、上級者になると脱ぎ捨てた服を見つけるのが困難な場所でわざわざ脱ぎ捨てます。
脱げないようにしっかりとボディーにフィットして、かつ、苦しくないようなちょうどいいサイズのものを選んであげることが重要です。
特に猫は普段洋服なんか着せませんので、いざ必要にかられて洋服を選ぶ場面になると、舞い上がってしまいました。
サイズが合わない、すぐ脱げちゃう、マジックテープの位置が猫の気に入らない、等々、色んな理由で買ったけど使えなかった服もたくさんあり、結局この母の手作り術後服が一番使えるやつだった、というわけです。
うちのかわいこちゃんがこれ着たらどんなにかわいいだろう、なんてゲヘゲヘいいながら舞い上がることなく、冷静な目でその子に合ったものを選んであげたいですね(自戒)。