鼻ぺちゃの憂鬱!飛行機禁止?夏の短頭・短吻種は熱中症にご用心

夏の最中、低山を歩いていると犬を連れている人に出会います。
山へ犬を連れていくことに関しては賛否両論ありますが、わたしは里山程度ならリードさえつけていれば、チワワやポメラニアンなど体力的に無理そうな犬種でなければ、そして岩場など危険な部分に近寄らなければ、アリかなぁと思っています。

しかし、最近出会ったのはフレンチブルドッグを連れた方と、ボストンテリアを連れた方。
どちらも元気な様子で駆けていきましたが、舌を大きく出して暑そうにしていました。

ボクサー

我が家の口呼吸してしまうスコティッシュフォールド

我が家の猫もスコティッシュフォールドですが平たい顔族であり、顔がつぶれており、鼻の穴が小さく、真夏に動物病院へ連れ出すときなど気を使います。
彼女はケージに閉じ込められるのを非常に嫌うので、エアコンをガンガンにかけた自動車で5分程度の距離でも病院に着くころには興奮しすぎて口呼吸になってしまうこともしばしば。
同じネコ科動物でもチーターなどは犬のように口でハァハァ呼吸することもありますが、イエネコは口呼吸しません。
獣医師も「これはよくないね」と仰ります。
家で遊ばせるときもあまり興奮しすぎないように、玩具の類は使用したら手の届かない場所へ片付けています。
エアコンがあまり好きでないのか、暑い部屋に好んでいることが多いのです。
心配事のひとつです。

短吻種はかわいいけれど暑さに弱い

さて、短吻種は暑さに弱いと言われています。
短吻種というのはマズル(目もとから鼻先までの部分)が短い犬猫のことを言います。
犬にとってはマズルはラジエーターのような役目をしており、そのラジエーター部分が他の犬種よりも小さいわけです。
寒い地域原産だとそのようになるのでしょう。
ぺちゃっとした顔が愛らしいので近頃特に人気のようで、ペットショップでもよく見かけます。
よく見かける犬種としては、シーズー、ペキニーズ、パグ、ブルドッグ、フレンチブルドッグ、ボストンテリア、
ボクサー、狆など。
猫種では、エキゾチックショートヘア、ペルシャ、ヒマラヤンなど。
可愛いのばっかりですね。
失礼な言い方をすれば、ブサかわいい?
それに短吻種の犬は、吠えにくいともいわれています。

わたしの知人はブルドッグとパグの見分けがつかなくて、彼女なりに考えた末に「怒っているのがブルドッグ、困っているのがパグ」という結論に達したそうです。
見分け、つかないかなぁ?

ブルドッグ

これは怒っているほう(ブルドッグ)

呼吸困難なパグの整形手術

ボンダイビーチ動物病院という番組をDlifeで放送しています。
オーストラリアのボンダイビーチで開業している獣医師クリスとその周辺に密着したつくりの番組で、色んな患畜と飼い主が登場して面白いです。
笑えないエピソードもたまにありますが。
その中で呼吸が困難なパグの口蓋を小さくして鼻の穴を広げる外科手術をしていました。
オーストラリアも進んでいて、動物病院でも外科や眼科などの専門医師がいるのです。
パグは手術を受け(大手術です)、外を元気に走り回れる犬らしい生活を手に入れました。
これはうちの猫にも!と思ったのですが、基本猫は寝ていることが多いし普通にじゃれて遊ぶ程度なら大丈夫なので
うちの猫は猫らしい生活ができている!と納得したのでした。

短吻種は飛行機に乗れない?

航空会社では、夏の間は短吻種の扱いを中止しているようです。
ペットを航空機に乗せる場合、ケージに入れて貨物室(バルクカーゴルーム)に乗せてくれます。
このバルクカーゴルーム、客室と同じ温度に保たれていますが、外気温の影響も受けることがある、と微妙な感じです。(JAL
特にJALの場合、ブルドッグ(フレンチ含む)はお預かりできません、
ときっぱり断言しています。
ブルドッグ、肘が張っているせいで自然分娩できないわ、飛行機には乗れないわ、災難です。
でもカワイイんですよね。

短吻種、とてもかわいいのですがとにかく暑さに弱いのです。

ペットショップでも犬種の説明欄にそのように記載していることがほとんどですが、熱中症は人間同様ペットにとっても危険な病気です。
短吻種でなくとも、真夏の日中に犬のお散歩している人もこの最近の激しい暑さでは見かけません。
そもそも人間も辛いし。
最近よく見る屋内型のドッグラン、犬は外で遊べ!なんてムカシの人間なら言いそうですが、この暑さですから、空調のよく聞いた屋内で走り回れるのは犬にとっても人間にとってもハッピーなことなのかもしれません。

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