ヒアリ探索犬キター!DVD探知犬暗殺の闇とガン探知犬に期待

台湾から2匹のビーグル犬が来日しています。
ビーグル犬、スヌーピーのモデルとして有名だけど、可愛いですね!
でもこの2匹は遊びに来たわけではなく、鹿児島で開かれている日本応用動物昆虫学会にあわせて来日した、ヒアリ探索犬なんです!

ヒアリについてはオオアリクイ的な感じで以前も書きました。
季節は移ろい、話題になることも減りましたが、ヒアリは日本国内で絶滅したわけではありません。
これから活動期に向け、またきっと問題になることでしょう。
そこで台湾で実績を出したヒアリ探索犬の登場です。

台湾でのヒアリ探知犬のご活躍

台湾では2003年にヒアリが発見され、一気に生息域が広がっちゃったそうです。
探索犬の導入で、台北市と桃園市の空港内のヒアリは、3年でほぼ駆除が完了したそうです。
ヒアリ探知犬は、ヒアリのにおいを覚えていて、においを辿り、巣やアリ塚を見逃しません。
アリクイじゃないので、食べて除去するわけではありませんが、犬の嗅覚って本当にすごいですね。
在来アリとヒアリを鼻でかぎ分けているわけです。
ヒアリの巣の発見率は90~95%。
人間の目では見落としがちな小さな巣でも見逃しませんよ!

さすがにイヌの鼻をもってしてもヒアリ根絶には至っておらず、現在、他国から侵入したヒアリを根絶できたのは唯一ニュージーランドだけです。
何故ニュージーランドだけが根絶できたのか、それは初期の対応が早くて適切だったことに尽きると思われます。
たくさんコロニーを作られる前に、根絶させてしまったのだからすごい。
台湾のヒアリ探索犬はユニークですね。
日本でも要望があれば探索してくれるそうです。
日本中でヒアリがはびこる前に、対策しておきたいですね。

DVD探知犬暗殺の謎

DVD探知犬とは光ディスクのにおいをかぎ分ける犬です。
光ディスクのにおい。なんとなくわかる気がします。
荷物の中に密輸の海賊版が隠されていないか、探知犬がチェックするわけです。
もちろん、中に何も入っていないDVD-RWとか、正規版のDVDとか、中身が犬に嗅ぎ分けられるわけではないので、あくまで光ディスクの有無です。

マレーシアやフィリピン、アメリカで実務につき、違法DVDの摘発で実績をあげたため、マレーシア国内で本格的に配備しようと、新たに訓練を行っていたところ、探知犬候補生が何者かに暗殺されるという事件がありました。
海賊版の製造販売をするシンジケートが関与しているとか。犬はやめて。

実用化が待たれるガン探知犬

初期の婦人科系のがんなら尿のにおいから判別できるというガン探知犬。
人間ドッグがめんどくさいだのなんだの言って受けない人って一定数いると思うのですが、治療を受けなくてはならない子供たちに寄り添うファシリティドッグさながら、犬に嗅がせるだけだから、なんて癌健診があったらだいぶハードルは下がるんじゃないでしょうか。
まっずいバリウム飲まされてぐるぐる回らされたり、泣きながらぶっというどんみたいなの飲まされたり、お尻からぶっとい(略)・・・犬にくんくん嗅ぎまわられる方がよっぽどいい!
犬苦手な人には地獄かもしれないけど。

どこかのホームで老人の死期がわかるというワンちゃんがいましたね。
死期の近いお年寄りに寄り添うとか。
犬に限らずですが、動物に嫌われることの多い私ですが、人生の終わりにワンコが静かに寄り添ってくれたらどれほど安らかでしょう。
犬が苦手な人には地獄かもしれないけど。

犬じゃなくても、線虫を使ったガンの検出は近々実用化されそうな感じがしますね。
とにかく痛かったり辛かったり面倒だったり高価だったりしない検査方法の確立って、がんに限らず、とっても重要だと思うのです。

シロアリだって、トコジラミだって

アメリカでは1970年代からシロアリ探知犬が活躍しているそうです。
家を壊したりしないで、においでシロアリを探知できるのだからいいですね!
このシロアリ探知犬、日本でも活動しているらしいです。
日本の木造住宅は30年も経てば寿命だなんて言われますが、シロアリ被害がなければもっと長く使えそうですよね。
怪しい業者さんに床下に潜り込まれるより、かわいいビーグル犬(に限りませんが)に嗅ぎまわられる方がよほど心安らかにいられます。
たとえシロアリがいたとしても。
犬が発見し、アリクイが退治する、なんて会社があったらいいですね。
海外からも持ち込まれるトコジラミ(南京虫)など、宿泊施設にとっては脅威でもあります。
こちらもトコジラミ探知犬が嗅ぎつけてくれるそう。すごい!

人間は精神的にも害虫的にも犬の助けなしには生きていけない存在なのかも。それにしても、警察犬盲導犬以外にも様々な使役犬が活躍しています。とっても役に立つ存在ですが、道具ではなく生きている動物ですので、使い捨てではなく、ちゃんと老後のケアも含めて手厚く扱っていきたいですね!

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