栄養面や医療面での解析や技術の進歩により、我々人間の寿命はどんどん延びてきました。
それは動物も同じです。
ペットフードは栄養価を考えられて作られていますし、動物病院では医療機器も充実してきました。
野生動物は科学技術の進歩の恩恵は受けられないかもしれませんが、自然下でも驚異的な生命力を備えた動物たちもいるものです。
目次
ご長寿!500歳の貝、明ちゃん
残念ながら2006年その生涯を閉じた、「明」と名付けられた「アイスランドガイ」。
推定年齢は506年、中国が明朝だった時代から生きていたと思われることから「明」と名付けられました。
アイスランド沖で気候変動の調査中に捕獲され、冷凍されてしまったことで死んでしまったとか。
506年も生きてきたのに残念ですね。
同時に捕獲され冷凍された貝の中には、もっとご長寿な貝もいたかもしれません。
ご長寿!226歳の鯉、花子ちゃん
岐阜県で1977年に死んだ鯉の「花子」は、信憑性を疑われているものの、ウロコの数から226歳と推定されたそうです。
ちょっと信じられない年齢ですが、そもそも鯉の平均寿命が約50年と、結構長寿な生き物なのです。
公園の池にたまにいる、「主」のような大きな鯉も、もしかしたらあなたより年上かもしれません。
100歳はまだ中年!ご長寿の代名詞ゾウガメ
ツルは千年、カメは万年、と申します。
さすがに万年とはいきませんが、長寿で有名なのがゾウガメです。
ロンサム・ジョージは2012年にガラパゴスで亡くなりましたが、推定100歳、まだ中年だったそうです。
「ダーウィンのカメ」として有名だったガラパゴスゾウガメは、176歳で大往生だそうです。
やはりカメは気軽に飼育できませんね。
日本にいる世界最高齢のご長寿ハシビロコウ
一部マニアさん達に絶大な人気を誇るハシビロコウ。
動かない鳥として有名です。
伊豆シャボテン公園で暮らしているハシビロコウの「ビル」は推定年齢47歳、世界最高齢のハシビロコウです。
犬、猫・・・身近なペットのご長寿さんは何歳なのか
犬
世界最高齢の記録は29歳~30歳。
一般的な寿命は12~13歳といったところでしょうか。
大型犬、短頭種の方が平均寿命は短い傾向にあるようです。
猫
世界記録としては38歳まで生きた猫がいます。
一般的には15歳くらいでしょうか。
野良猫は3~4年と言われていますので、いかに過酷な環境で生きているのかわかります。
鳥
ご長寿ペットとして一番はインコで、平均30~50年生きると言われています。
イギリスのチャーチルさんが飼育していたオウムが100歳を超えて生きていて、いまだにヒトラーの悪口をお喋りしている、なんて噂もあるくらいです。
飼育されている個体では80歳や90歳は本当にいますので、飼育には覚悟が必要です。
一般に長生きする、と言われている生物でも突然命を落とすことは多々あり、それは野生動物はもちろん、動物園で飼育されている動物たちも、我々と共に暮らすペットも同じ。
だからこそご長寿さんたちはすごい。
若いのも、老いたのも、すべての生物を敬いたい敬老の日です。