名古屋市の東山動物園で1月から行方不明になっていたカーペットニシキヘビが
約7か月ぶりに大きく成長して戻ってきたそうです。
逃亡したニシキヘビは何を食べた?
逃亡のニシキヘビ、成長して戻る(毎日新聞)
変温動物であるニシキヘビが冬真っ盛りに行方不明、東山動物園の方々もいなくなった当初は生存しているとは考えていなかった模様。
なのになのに、生きていただけではなく、なんと50cmだったヘビが113cmまで
成長していたそうな!
倍以上です。
何せ冬ど真ん中だったので、まずは冬眠状態になって、その後は5月くらいから虫とかヤモリとか小動物を食べていたんじゃないかとのこと。
ヘビが毎日たくさん食べなくてはならない動物じゃなくてよかったですね。
でも、動物園で知らない間に数が減ってる小動物とかいないのでしょうか?
爬虫類を飼育下で冬眠させる難しさ
飼育下で爬虫類を冬眠させるのは難しいといいます。
だから爬虫類を飼育している大概の人はヒーターをつけて冬眠させないようにしているんですね。
冬眠に失敗して温かくなってもそのまま起きてこられずに死んでしまうことがあるそうですから、そんなことになるならそもそも冬眠させない方が安心ですよね。
でもこの逃亡したヘビは冬眠して醒めて餌を捕食してってちゃんとひとりでやってのけたんですね。
そして満身創痍ってわけでもなさそうに倍以上成長して発見されるとは。
あっぱれです。
カーペットニシキヘビとは
今回逃亡したカーペットニシキヘビは、別名カーペットパイソン、インドネシアやオーストラリア、パプアニューギニアに分布するヘビです。
日本でもマウスをエサにペットとして飼育している人もいるそうです。
ニシキヘビというと、体長何メートルもあって、牛や人間くらいのサイズの動物にも
巻き付いて締めて食べちゃいそうなイメージがありますが、このカーペットニシキヘビは成長しても2~3メートルにしかならないそうです。
しかならないっていっても2~3メートルってだいぶでかいですがね。
海外では農場で害獣駆除に用いられることもあったんだとか。
ネズミよけでしょうか?
でも爬虫類ってそれほど貪欲に狩りをするイメージがないし、比較的長い時間食べなくても生きていけるイメージなのですが、そんな生物が害獣駆除に使えるのか、不思議です。
カーペットパイソンの性格
ヘビって「午後のロードショー」あたりでやりそうな安いB級パニック映画のせいなのか(午後ロー好きです)、目が合ったら飛び掛かってくるみたいなイメージもあるけれど、実際はむやみに攻撃してくるものじゃないですもんね。
カーペットパイソンは、あまり攻撃的な性格ではなく、むしろ頭がよくて神経質なタイプのヘビだそう。
世の中には確かに攻撃的なヘビもいますが、人間がヘビを怖がるのと同じように、ヘビも人間を怖いと思っているのでしょうね。
マムシとかヤマカガシとか、道端で出会っても向こうが嫌な顔して逃げていきます。
だからって手でつかんだり踏んづけたりしたらそりゃ咬まれてもしょうがないかもしれません。
向こうもこちらを怖がっていて、自分の身を守るためです。
ヘビと出会ってしまったら、近づかずにそっとやりすごしましょう。
ビックリさせると攻撃に転じるのはツキノワグマと同じですね。
小学校ではありがちな話ですが、子供がマムシを振り回しながら登校して大騒ぎになったりしますよね!
マムシにしてみりゃいい迷惑です。
逃亡して戻ったカーペットニシキヘビ、東山動物園としては、いなくなったときに色んな人に迷惑かけたから手放しで喜べない的なコメントしてるけど、結果的に誰にも何も危害も加えず(展示動物の小動物が減っているかどうかの発表はない)、ちゃんと成長して戻ってきたんだから大事にしてあげてほしいです。
フタに5キロの重しを乗せていたにも関わらずヘビがいなくなってしまったことで、
行方不明になった時点でケージに鍵かけるようにしたそうですが。
それにしてもきっと冬は寒かったんだろうなぁ、よく頑張りました。