猫の水虫対策!どこにでもいるカビ真菌白癬菌に感染しないために

うちの猫はおおむね健康です。

おおむね、というのは持病があるからで、尿路結石持ちなので療法食しか食べられません。

スコティッシュフォールド特有の「骨瘤」もあります。

そんな愛猫が水虫になったときのお話です。

猫が水虫になるとどうなる?見分け方

やたらと前足を舐めているなぁ、と思ってよく見ていたら足の裏の白い毛が茶色くなっていたので、すぐに動物病院へ行きました。

カビみたいなものですね、と先生。

カビ、真菌、白癬菌、水虫・・・。

抗真菌剤を塗布することで治りました。

猫が真菌に感染したときの症状というと、被毛が抜け、ピンク色の地肌が露出する(部分的にハゲてしまう)症状を思い浮かべがちですが、脱毛しないこういうケースもあるようです。

猫の水虫

猫の水虫

前足肉球まわりが茶色に変色しています

毛色の変化について、うちのネコは足裏の毛色が白っぽいのですぐにわかりましたが、茶系の毛色のネコちゃんは見づらいかもしれません。

黒系の毛色の場合は茶色っぽくなるので茶系のネコちゃんよりはわかりやすいかもしれませんね。

においをかいでみると、洗濯物の生乾き臭に近いような、雑巾のような、いい匂いでは決してない、独特の臭いがします。

いつもの肉球のいい匂い(?)と明らかに違いますので、普段から肉球の匂いを嗅ぎ慣れていることが重要です。

さあ、かごう!

白癬菌がついても水虫を発症しない?

真菌(白癬菌)はカビの仲間で、わりとどこにでもいるんだそうです。

ちなみに我が家に水虫患者はいません。

掃除も人並みにはしている・・・と思います。

でも白癬菌などはほんのちょっとのきっかけでどこかにくっついてきちゃいます。

ヒトが白癬菌に感染し、発症すると、部位によって水虫、たむし、しらくも、などと呼び名がかわります。

プールや公衆浴場の床やマットが湿っていたりするのが大好き!という人がいてもいいとは思いますが自分の周りにはいません。

でも白癬菌がそういった「うへ~」なマットから誰かの足にひっついても、その後24時間以内に石鹸で洗浄すれば通常は水虫を発症することはないと言われています。

通常というのはこの場合、足に傷ひとつない場合、足が乾いている場合のことで、小さな傷があったり、足が濡れていたりすると、水虫になるまでの猶予期間が6~12時間まで下がるとか。

それでも結構な時間がかかるんですね。

台風シーズンなど、大雨で靴の中まで濡れてしまったりしたら、帰ってからお風呂場で足を洗う人も多いかもしれませんが、気持ち悪いから、という理由でも、それは水虫的にも正解だったわけですね。

体調が悪かったりしてお風呂に入れないとき、顔と足だけは洗う、というのも水虫的に正解だったんですね。

通常なら、毎日お風呂に入るという普通の生活をしていれば、それほど水虫を恐れる必要はなさそうですね。

猫が水虫になる理由

では猫はどうか?

猫が1日1回お風呂に入るのは現実的ではありません。

想像するだけでヘトヘトです。

あまり考えたくないですが猫はあんなにかわいいのに結構色んな菌を持っています。

菌への耐性はヒトの比ではありません。

ヒトがゴキブリを食べたらお腹を壊すかもしれませんが、猫は大丈夫です。

うちのネコも小さめのアシダカグモをバリバリ丸かじりしていたことがありますが、お腹は壊しませんでした。(うちのG対策員の軍曹様を食べちゃうなんて!困ります。)

真菌に関して、ストレスや風邪などで免疫力が弱ったときに真菌症を発症、水虫になってしまうといわれています。

猫の様子が普段と違う、たとえば同じ場所ばかり舐めている、などの異常が見られたらすぐに動物病院へ連れて行ってあげてくださいね。

猫の水虫

少し治ってきた頃?まだ肉球まわりが茶色い

猫の水虫の原因となる白癬菌はどんな菌?

ネコに見られるのは主に「イヌ小胞子菌」で、日本の猫の1.4%が保菌しているそうです。

このイヌ小胞子菌は人畜共通なので、ネコどうしはもちろん、ニンゲンにもうつります。

ですので、もしおうちの猫ちゃんが水虫になったら、

  • チュッチュや添い寝などの濃厚接触を避ける
  • ネコを触った後は手を石鹸で洗う

など、清潔好きの方は普通にやっていそうな衛生的な管理をするようにしましょう。

チュッチュしちゃうし一緒に寝たいんですけどね~。

多頭飼いで他にも猫ちゃんがいるなら、ネコ同士が触れないよう隔離して、ブラシなどのグルーミンググッズやおもちゃなどの共用は避けたほうがいいですね。

ちなみに、人間に感染する白癬菌の種類は猫が感染する白癬菌よりも多く、世界で40種類以上、日本では10種類もあるんだとか。

ですので、猫から水虫をうつされたらどうしよう!と過剰に恐れるよりも、ヒトも猫も適度な清潔さを保つこと、そして自身の免疫力を高めることが大切なのです。

一般的な感染症と同じく、お年寄りや子供、持病のある方、特に皮膚に慢性疾患がある方などは発症しやすいので気をつけましょう!

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