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ホテイソウの冬越し方法
ホテイソウって、毎年園芸店やホームセンターなどで購入していませんか?私はしています。価格は100円前後~300円くらい?とそれほど高価ではないものの、市場に出回るタイミングがメダカの産卵スタートに比べて遅いと思いませんか?
メダカの産卵にバッチリ合わせるには、ホテイソウを冬越しさせるのがよさそうです。
①放置する(温暖地向き)
睡蓮鉢や水槽、池などで、茶色く傷んだきたホテイソウを放置しておくと、春にまた元気に復活するとか。
他人事みたいで実感がないのは、我が家では成功した試しがないのが理由。神奈川県東部では屋外の冬越しに成功できなかったのです。温暖地のような気もするのですが・・・。
茶色くなって、溶けてボロボロになって、デロデロなものを回収したいのを我慢してガマンして春から初夏を待ちましたが、永遠にドロドロのままでした。
②屋内水槽に保管する
一番手軽なのが、屋内に回収することかもしれません。屋内に水槽があるなら簡単です。洗面器や、もっとエコにするならヨーグルトやイチゴの空き容器みたいなのに浮かべておいてもいいかもしれません。
メダカの稚魚を屋内に回収して飼育するなら、ホテイソウもセットにするとスマートですね。
③鉢上げする
ホテイソウは水草のイメージですが、土に植えてもOKです。鉢に植え替えすると、ふくらんだ風船のような浮袋がしぼみ、シュっとした姿で冬を越します。これを暖かくなったころに水に戻すと、おなじみの姿に変身するとか。
これも実際に成功できず、なんかうまくいかないのですよね。グリーンフィンガーとは言い難い私のせいとしかいえないのですが。
メダカの産卵床に適した条件
ホテイソウに似て非なるものとは。そもそもメダカはホテイソウの何がよくて産卵するのか考えてみました。メダカ目線もそうですが、人間の管理のしやすさも重要です。
メダカの卵がくっつきやすい形状
ホテイソウの根は、とても細くて密集しています。強度はそれほどないですが、一本一本が束になっており、タマゴをしっかりキャッチしています。水中で適度に広がり、メダカがアクセスしやすいのも都合がよさそうです。
移動が簡単
産卵されたメダカの卵は、すみやかに隔離しなくてはなりません。一粒ずつ別の容器に移動する方法もありますが、ホテイソウが2つあれば親容器と針子容器をローテーションするだけで針子がどんどん増えます。
ホテイソウは成長が早いので、ローテ方式するにしても1つあれば十分です。すぐにポコっと子株が誕生するでしょう。
採卵しやすい
ホテイソウは浮きのような葉が水面より上にあるので、採卵のたびに水中に手を突っ込む必要がありません。マツモやアナカリスにもメダカは産卵することがありますが、卵を回収するには手を濡らさずにはできないでしょう。
ホテイソウのサイズも扱いやすさの理由です。アマゾンフロックピットにもメダカは産卵しますが、小さい葉っぱがたくさんあるので、ひとつひとつ回収して卵チェックするのはなかなか骨が折れます。
メダカの産卵床に使えそうな家にあるもの
ホテイソウチックなもので、家にあるものを探してみました。家にあるものだけでなんとかしたい、これはもうお金の問題じゃなく、意地ですね。
・洗顔用泡立てネット→洗顔に使用中なのでダメ
・皿洗い用スポンジ→皿洗いに使用中なのでダメ
・その辺に生えている植物→その辺にシュロの木とかないのでムリ
そこで目に付いたのは棕櫚でできた園芸用ロープ。我が家のシマトネリコは屋根まで届く高さなので、台風シーズンに枝が折れたりしないようロープでベランダの手すりなどに固定していますが、シュロ製ロープはちょっと結びにくいのよね。
これを使ってメダカの産卵床を作ることにしました。
園芸用ロープ(棕櫚)|メダカ産卵床の作り方
家にあるものDIYのいいところは、すぐにトライできるところ!さっそく作ってみましたよ。
①シュロロープをまとめて結ぶ
適当にまとめて結び、「わ」になっているところをハサミでカットします。
②よりあわせてある糸をほどく
1本に見える糸も、よく見ると細い糸が何本もよりあわさってできています。これをひたすらほどきます。
③水かお湯であく抜きする
お湯につけてアク抜きします。結構お湯が茶色くなります。4~5時間つけっぱなしにしました。全然ほぐれてないように見えるのは、途中であきらめたからかもしれません。
④メダカ鉢に投入!
ホテイソウのようにきれいにプカッとは浮かないので、洗濯ばさみでアシストしました。右上に写っているニラみたいな草はニラです。ニラに卵産んでくれたらいいのに。ニラタマ。
DIYメダカ産卵床への産卵状況
ホテイソウの偽物にもみえないシュロロープ産卵床ですが、意外と(?)ちゃんとタマゴを産み付けています。
上の画像の鉢への入れ方だとロープの間に親メダカが入り込みづらそうだったので、ちょっともわっと広げるような感じで入れなおしました。
上の方の写真との違いはわかりますでしょうか?
・ロープの長さを少し短くカット
・ぶわっと広がって間にメダカが入り込めるようにセット
ロープの長さは長くても、間にメダカが入り込めれば問題なかった気もします。
無事産卵されていました!(赤丸部分)
水滴と区別がつきにくいですが、タマゴはちょっと黄色っぽいですね。毎日「うわぁこんなに産んでる!」と大喜びでとろうとして、水滴だったの繰り返しです。