我が家では3匹の金魚を屋外プラ舟で飼育しています。種類は玉サバ。錦鯉で有名な新潟で、錦鯉と一緒に泳げる金魚として作出された金魚だそうです。冬でも屋外で飼育できる金魚が欲しくて選びました。横浜の屋外で4回冬を越し、元気に暮らしています。
我が家の飼育環境
玉サバは庄内金魚と琉金とをかけて作られた品種で、この庄内金魚が庄内金魚というだけあって寒さに強いのだとか。
横浜の我が家では1年じゅう外で、冬もヒーターで加温するつもりがなかったので、寒さに強い種類を選びました。
ベランダの30リットルプラ舟に外部フィルタ、ベアタンクという環境で3匹飼育しています。

人を見ると寄ってきちゃうので写真に撮り辛い
食欲旺盛でイルカのように半身を水面から出してパクパク言ってるのですが、うちのプラ舟は30リットルなので、あんまり大きくなられても困ります。
玉サバは最大30cmまで成長するらしいのです。
それに、金魚は1匹あたり10リットルの水が必要といわれているので、ギリギリです。
洗濯ものを干したりするのに人が横切ると右往左往して激しくクレクレダンスしています。

やっと餌もらえた
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水量は多ければ多いほど管理しやすくなります。
水温や水質が変化しづらいですからね。
けどベランダに設置する場合、あまりに重いのは不安があります。
我が家はこのリスさん(かわいい)の30リットルプラ舟です。
ドジョウが好きで底面の住人として迎えたいのですが、その昔60リットル水槽でも飛び出し事故(数時間後に発見→生還)があったので、ドジョウは我慢してします。
ちなみに食用ドジョウちゃんでしたが、12年くらい生きました。
玉サバの寿命は?
ドジョウは10年以上生きましたが、玉サバはどうなんでしょう。
私が子どもの頃飼っていた金魚すくいの金魚も琉金タイプでしたが10年以上余裕で生きたので、玉サバも一般的な金魚の寿命、10年~15年くらいが目安なのではないでしょうか。
とりわけ難しい品種ではなさそうですが、やはり導入直後と、エサの与えすぎには注意が必要です。
どんな動物にもいえることですが、丈夫な品種だといっても若くして突然落ちてしまうこともあります。
玉サバに種類はある?
玉サバは赤、白、その両方が入った更紗模様のがいます。
うちの3匹は全部模様が違っていたのですが、色が落ちて白玉サバになっちゃったのが1匹います。
金魚は育っていくうちに色が変化していくのでこんなこともあるみたい。
色揚げ用のフードに変えたら色は戻るのでしょうか?
今はごく普通の一般的金魚フードを与えていますが、色は戻る感じがしません。
白くなったのはもともとの朱色が薄いオレンジ色に近い色だったので、色落ちしやすいタイプだったのかもしれません。
雪の日の玉サバ
うちは神奈川県の横浜の海に近い地域ですので、私はすごく寒いと思うんですけど、相対的にみるとそれほど寒い地域ではないみたいです。
実際、ニュースになるような南岸性低気圧が来ない限り、雪も降りません。
ところがそのニュースになるような南岸性低気圧がたまに来ちゃうわけです。
屋根のあるベランダとはいえ、雪は結構入り込んできます。
翌朝プラ舟の様子を確認してみると、水面は凍っていて、手を突っ込んでみるとホニャララフラペチーノみたいな状態でしたが、玉サバちゃん達は元気でした。
さすがに動きは鈍っていましたが、その後の晴天の日には元気に泳いでいました。
2017~2018のいつもより寒さが厳しかった冬も、玉サバは外で元気に越冬しました。
暑さは大丈夫?
この頃の夏の、息ができないような暑さは心配ですよね。
さすがにプラ舟(30リットル)ほど水量があると、水温は上がるものの、金魚が生存できないまでは上がらないようです。
でも本当に近頃の夏の暑さは厳しいので、環境によっては危険かもしれません。
我が家ではベランダですが外に植えてある木の陰になるように木の枝の剪定に工夫をしたり、すだれを用意したりして日陰を作れるようにしてあります。
でも、熱帯魚のように凍らせたペットボトルで水温調整したり、といったコントロールはせずとも、何度も夏を越しています。
玉サバと水草の関係
玉サバが暮らすプラ舟には、ウォーターポピー、アナカリス、アマゾンフロックピットが入っています。
赤玉に植えたウォーターポピーの鉢を沈めていますが、金魚が赤玉を激しく掘り返してプラ舟の底に散らかします。
これが嫌で一時期金魚が鉢に上がれないように水位を落としていたのですが、赤玉の表面に苔だか藻だかが付着して根に空気がいかないのか、ウォーターポピーの調子が悪くなってしまいました。
せっかくのベアタンクですが赤玉が底に散らばるのはしょうがないと諦めました。
糞掃除のときに吸い取って鉢に戻したり、無駄な抵抗を続けています。
アナカリスなどの水草は特に金魚による被害はなく、元気に育っています。

玉サバ3匹勢ぞろい
それにしても、ウォーターポピーひどい。
夏は、メダカ産卵用のホテイアオイが育ちすぎて子株がたくさんできたら浮かべたりもします。
最近アマゾンフロックピットがメダカ鉢で増えすぎたのでちょっと投入したら、それに湧いたアブラムシを食べようとするチュッチュチュッチュ吸い付く音がうるさいです。
しかしそうやってアブラムシを食べてくれるので玉サバは害虫駆除もできる金魚ともいえます。
玉サバと混泳できる金魚は?
玉サバは琉金のような身体をしているので見た目は少々トロそうですが、尾がサバ尾で琉金のように三角形に広がらず、スマートにシュッと泳ぎます。
泳ぐスピードは結構早いです。
それゆえ、写真を撮るのは難しいです(いいわけ)。
我が家の玉サバ3匹もよく追っかけっこしていますが、誰かがいつもやられている、というわけではなく、順番がくるくると入れ替わっているのでイジメは発生していない模様。
買ってきたときよりも大きくなったけど、みんな同じ大きさで大きくなっているので、それほど荒い性格ではないのかもしれません。
泳ぎは得意(早い)ので、同様に泳ぎが上手な和金タイプのコメットや朱文金などの金魚となら混泳できても、泳ぎのあまり得意でない(遅い)琉金型の金魚、ランチュウやピンポンパールなどとの混泳には向かないかもしれません。
たぶんランチュウやピンポンが餌を食べそびれてしまうと思います。
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玉サバはどこで買える?
我が家の玉サバは「ロイヤルホームセンター」というホームセンターのアクアコーナーで購入しました。
当才で1匹いくらだったか忘れましたが、500円前後だったと思います。
アクアショップのあるホームセンターを訪れると必ずチェックするのですが、ロイヤルホームセンターに入ったテナントのアクアショップですと、複数店舗で玉サバが売られている時期もあったので、ロイヤルホームセンターは玉サバコネクションを持っているのかもしれません。
あとは、大手通販サイト「チャーム」さんでも取り扱われていますね。(時期によるかもしれません)
ところで、金魚や観賞魚の寿命はその個体をどこで入手したかによるのでしょうか?
子供の頃金魚すくいですくった琉金みたいなコロっとした金魚は10年以上生きました。
専門店、いわゆる金魚屋さんで買ってきた金魚にイカリムシがついていたこともありました。
その子を生かしてやれなかったのはイカリムシをうまく駆除できなかったわたしの責任ですが、もともといた魚にまでうつってしまうものなので、外から生体を持ち込むことに慎重になりました。
ちなみに、我が家のメダカ軍団は群馬の道の駅から連れて帰ってきたものが繁殖しております。
玉サバは懐く?
玉サバは人懐っこい気がします。
金魚に懐いてもらうことを期待していなかったにも関わらず、こちらが室内にいてもその気配を感じると3匹で1列にプラ舟のこっち側に整列しているのを見るととてもかわいい。
糞掃除にスポイトを水中へ差し込むとまとわりついてきて邪魔です。
それくらい人懐こいです。
玉サバしかいないので他の種と比較ができないのですが、昔飼っていた金魚はエサのときくらいしか来なかったのですから、人懐こいといえるのではないでしょうか。
リビングに面したベランダに設置したところにいるので、人の気配を感じやすい飼育環境とか、飼い始めた時期とか、色々な要素があるのかもしれません。
こんな人におすすめ
一般的に金魚は丈夫な魚とされていますが、金魚にも丈夫な種類とそうではないものがあります。
わたしの子供の頃の10年以上生きた金魚は、金魚すくいのプールの中で、和金タイプではなく琉金タイプのものを選びました。
完全なる独断と偏見なんですが、なんとなく平べったい魚よりも丸っこい魚の方が強い気がします。
魚釣りしていても、タナゴなんかはバケツの中ですぐ弱ってしまうけれど、アイナメやハゼなんかは強いので。
でも金魚で丈夫だと定評があるのは和金タイプかもしれません。
日本産の方が日本の気候には強いのでしょうね。
ピンポンパールなんかも海外からの輸入個体よりは日本産の方が全然強いようです。
屋外で加温なしで飼育したい場合、琉金より和金の方が寒さに強いですが、見た目が琉金の方がお好みの場合、玉サバを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
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夏、金魚を飼い始める人の一番多い季節かもしれません。
暑くて忘れがちですが、ぜひ冬の寒さのことも見越して、寒さに強い種類を選びたいですね。