北極クジラがお気に入りの岩場で「あかすり」を
しているのが確認されました。
ベルーガがあかすりをすることは確認されていたとのこと。
岩に身体をこすりつけて、脱皮をしているそうです。
でも、イルカやクジラって哺乳類なのに、脱皮するんでしょうか?
クジラって脱皮するの?
今回確認されたホッキョククジラ。
ごつごつした岩場に身体をこすりつけ、
古い皮膚を落としていたそうです。
脱皮というと、ヘビや昆虫を思い浮かべてしまいますが、
哺乳類であるクジラも脱皮するんですね!
この海域に暮らすクジラを調べたところ、
40%の個体の、2/3以上の皮膚が剥がれていたそうです。
クジラは古くなった皮膚の表面が剥がれ落ちるんです。
まさに「あかすり」ですね。
クジラたちが集まる岩場の近くの海の中には、
クジラが好むプランクトンが含まれていなかったことから、
クジラは餌を捕るためではなく、「あかすりサロン」の目的で
この岩場に集まっていることがわかったとか!
古くなってごつごつした皮膚が表面についたままだと、
泳ぐとき邪魔になるため、わざわざ岩場まで来て
こすり落としているんだそうですよ。
以前NHKの深海シリーズでクジラに調査用の器具を
着けていましたが、クジラは嫌がって仲間同士で
器具を外してしまっていました。
大きな体でも、すぐに器具に気づいていました。
繊細なんですね。
クジラの脱皮の効能効果
雲一つない青空の中を飛ぶ飛行機って、
大海原を泳ぐイルカみたいに見えませんか?
自動車や飛行機や船、人間の造るものって
流体力学に従うと神様が造った動物たちと
似たような姿に落ち着くようです。
クジラの皮膚も、でこぼこがあると泳ぐスピードに
影響するし、体力の消耗にもつながることでしょう。
脱皮というと思い浮かぶのは、夏の朝、
木にしがみついた姿のセミの抜け殻か、
お財布の中に入れておきたいヘビの抜け殻でしょうか。
昆虫や爬虫類は脱皮して成長していきます。
鳥は定期的に換羽するし、哺乳類も換毛します。
お家のワンちゃんやネコちゃんが換毛期で
大変なことになるのも、ちゃんと意味があるんですね。
クジラは他のクジラなどと接触すると、皮膚がザラザラに
なっていくそうです。
皮膚に寄生する生物を落とす意味もあって、
わざわざ遠方のお気に入りの岩場まで出向いて、
脱皮=あかすりをするんですね。
ベルーガはもっと長い距離を移動して、
「あかすりサロン」に通うそうです。
広い海に暮らす大きな生物は、スケールが違いますね!
クジラの脱皮、あまり聞き慣れませんが、
つまりはいらないモノをこすり落とす、
まさにあかすりです。それともピーリング?
換羽、換毛、脱皮、呼び方は違うけれども
目的は同じなんですね。
研究が進むと、また違う動物のビックリな
エステサロンの発見があるかもしれませんね!