うちの猫(8歳メス)はかれこれ6年以上ストルバイトと付き合っている。
近所の猫もストルバイトだし、行きつけの美容院の猫もストルバイトだ。
かかりつけの獣医師も最近やたら尿路結石の患畜が増えていると言っていた。
猫の尿路結石の初期症状
トイレを出たり入ったり、しゃがんでも何も出なかったりしたらすぐ動物病院へ。
にゃんとも清潔トイレ風システムトイレの下の段に本来なら使うコルクっぽいアレの代わりに市販の白いペットシーツを敷いて使うと血尿に気づきやすく、回数もわかりやすい。
動物病院へ駆け込む際におしっこはぜひ持っていきたい。
採尿のときペットシーツなしにしておいてシリンジで吸うのが一番簡単だと思います。
シーツの代わりにお魚が入っていたトレーを敷くのもよし、おしっこをお玉で受けるなんて上級者もいらっしゃいますが。
猫の尿路結石の種類
猫の結石で有名なのはストルバイトとシュウ酸カルシウム。
この二大巨頭はphが全く反対にふれます。
ストルバイトはアルカリ性、シュウ酸カルシウムは酸性。
猫がトイレを行ったり来たりしだしたり、血尿が出たりしたときにおしっこをph試験紙で調べることになります。
体感的には猫にはストルバイト、ヒトにはシュウ酸カルシウムが多い気がします。
おしっこを顕微鏡で覗くと、キラキラした結晶が見えます。
療法食キャットフードで対策
結石の種類がどちらでも、完全に尿が出ないようだと開腹手術のような外科的処置を要する場合もあるものの、その後は大概はキャットフードで対策することになります。
有名どころではヒルズのプリスクリプションダイエットシリーズのS/DやC/D、ロイヤルカナンのPHコントロール0や2でしょうか。
溶解食と維持食があるのでどちらがよいか獣医師に相談したうえでネットで購入するのが一番安上がりです。
猫よ水を飲んでくれ
東北風にいうと猫よお水さ飲んでけろ、でしょうか。
人も猫も結石の場合お水は積極的に摂りたいもの。
しかし砂漠出身のDNAのせいか、猫はあまりお水を飲みません。
前述の療法食のドライフードをお水でひたひたにふやかしたものだけで友人宅の結石猫は結石猫じゃなくなったとのこと。
歯には悪そうだけれどそういう手もあるのですね。
ウォーターファウンテン的なアレも流れているお水しか飲めない宗教に入っている猫様には有効でしょう。
無宗教の猫には無効ですが、そもそも療法食にはお水を飲みたくさせる力(塩分ともいう)が備わっているらしく、うちの猫も療法食+浄水器の浄水でずっと維持しています。
ウロアクトは高いけどよく効く
ウロアクトはウラジロガシから作られたサプリです。
薬ではなくサプリなんですがこれがよく効きます。
うちの猫はこれは差し出すと普通に食べちゃいます。
おいしいのかしら。
1日1~2錠といいますが、うちのネコは2錠与えたときに吐いたことがあるので、1錠にしています。
ちなみにうちの父もウラジロガシ飲んでたことがあります。
人間の結石にも有効なんですね。
結石はこわいけどこわくない
おしっこが出せなくなると生き物は死ぬので、おしっこチェックは欠かせません。
トイレを出たり入ったりしている、しゃがんでいるのに何も出ていない、おしっこの色が濃い(血尿は赤いとは限らず、茶色いこともあります)等あったらすぐおしっこ持参で動物病院へ!
鎮痛剤や粘膜保護にトランサミンを処方されることもあります。
トランサミンといえばトラネキサム酸で美白で有名ですが黒猫が白猫になることもないでしょう。
薬で症状を抑えながら溶解食で結石を溶かし、その後は維持食で普通に生活できます。
溶解食から維持食への切り替えなんかもかかりつけの獣医さんに相談すれば安心です。