メダカの色覚が、季節によって変化することがわかりました。
夏のメダカは活発に泳ぎ回り、繁殖活動しますが、冬のメダカは睡蓮鉢の底の方でじっとしています。
その理由は明らかになっていなかったとか。
そんなの当たり前じゃん!と思っていましたが、当たり前じゃん!の理由を突き詰めていくのが学問、研究というものなんですね。
素直すぎるのも考えものです。
メダカは季節によって光の見え方すら違う
夏のメダカに側面から光を浴びせると、光を避けるように動くが、冬のメダカは反応しないとか。
冬の体育の時間が寒くて寒くて、みんなで日なたを探して右往左往していたのを思い出します。
メダカは反応しないんですね。
冬の猫なんか日なたを探してはゴロンとなっているのに!
うちのメダカでも実験できそうだし、してみたい気もしますが、側面から光を当てるのは透明なガラス水槽で飼育していないと無理そうです。
しかし、夏は活発で冬は底の方でだんまり、なのはそのまんま当てはまります。
冬は餌をやってもあまり食べないので、水を汚さないよう、給餌はしません。
3月になると水面近くまで上がってくるようになるので、そうしたら餌を与え始めます。
ヒーターで加熱をせず、屋外の睡蓮鉢ですので、冬眠させていることになるのか?
最近はホームセンターで「メダカ鉢用温室」なるものまで販売されていて驚きます。
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メダカブームなのか?!温室で育てるなら、通年餌は与えることになるんでしょうか。
ホテイソウはどうなるのでしょうか。
それにしても、季節によって光に対する感受性まで変わってしまうとは驚きです。
夏のメダカは色をちゃんと見分けている
メダカには婚姻色とよばれるものがあって、平たく言うと繁殖期に身体の色が「すごくきれいになる」のです。
本来のボディカラーがより鮮やかになります。
「婚姻色」って素敵な呼び方ですね。
この「婚姻色」のメダカ、冬のメダカに見せても全く反応しないそうです。
冬は婚姻色にならないのは当たり前ですが、婚姻色を見ても反応しないというのが面白いですね。
これがメダカの色覚が季節によって変化するというわけです。
まぁ、冬に相手にその気もないのわかっていて「みてみてオレいけてるでしょ」なんて婚姻色を出す個体もいないのでしょうが、あくまで「なぜ」を追求するのが学問であります。
こういうの研究するのすごいなぁ。
「なぜ」のポイントからしてもうわたしにはわかりません。
それでなぜって、このメダカの色覚をつかさどっている物質や遺伝子の発現が、冬は著しく低下し、夏は一気に上昇するんだそうです。
遺伝子の発現のきっかけが気候なのでしょうか。
神は細部に宿り、地球のサイクルも細部まで宿っています。
小さな生き物の繁殖にも。
すべての事柄に理由があるのです。
うちのメダカの中でもこんなことが起きています。
メダカ以外の生物はどうなの?
今回はメダカでこのように季節によって光への感受性や色の見え方に変化が現れることがわかりました。
今後ほかの生物でも同じようなことが言えるようになるかもしれません。
実際、この研究をされた先生は人間の冬季うつにも言及されておりました。
うつ病には朝の太陽光を浴びるとよい、とは聞きますが、なぜ?って話なのでしょうか。
セロトニンが分泌されるとかなんとか、あれ、セロトニンってカレー食べるとすごい出るって話は本当でしたっけ?
揚げ物を口にした瞬間ジュワっと何とかって幸せホルモンが分泌されるってお話もありましたね。
人間も動物の一種ではありますが、これだけ自分たちで複雑にしてきた社会の中で生きている動物なので、光の感受性とか色覚の変化だとかって、生物に本来備わった「遺伝子の発現」なんかには、とても気づきづらい世界に生きる生物ですね。
夜でも電気で明るいし、冬でも暖房であったかいし。
いやでも明かりも暖房もないと生きていけないし。
しかし、それでも、冬の雪国みたいに連日雪雪雪では気分が鬱々としてしまうだろうことは容易に想像できるし、梅雨時や秋雨、長く雨が続く時期も、やはり鬱々としてきます。
やはり人間も動物なんでしょうね。
当たり前のことにも理由がある。
うちのメダカちゃんたちも、もっとよく観察してみよう!
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