酸っぱい葡萄じゃないけれど、今年もホームセンターにウキウキ出かけられる状況ではなかったのもあり、もともとそれほどホテイソウが好きではないのもあって、この夏はメダカ産卵をホテイソウなしで実行することにしました。結果、メダカの個体数をいい感じにキープすることができそうです!
目次
ホテイアオイをなくした理由:デメリットについて
メダカがよく見えない
ホテイソウは水面に浮かべる草ですが、我が家の睡蓮鉢はそれほど巨大ではなく、かといって極小でもなく、多分すごく一般的サイズです。
側面が透明の水槽と違い、どうしてもメダカを見るには水面から見下ろす形になりますが、ひとことでいうと邪魔なんです、ホテイソウが。
正確な年月を忘れましたが、もう5年以上前から新入りをお迎えしていない我が家のシロメダカ。
もとは群馬の某道の駅から連れて来たメダカたちです。某というのは伏せているわけではなく忘れただけです。
増やし過ぎても困るし、もちろんいなくなってしまっても困るわけで、点呼をとる意味もあって餌やりのときは何となくみんな元気かな、と数をざっと確認します。
人間もチンパンジーも一瞬で認識できる数字は7までだそうですが、薄目で焦点を合わせずにカウントするとなんとなく9匹くらいまでは一瞬で認識できる気がします。
3と2の組み合わせとかでカウントしているのかもしれません。
ホテイソウがあるとまぁジャマで、メダカの調子を確認する際に、そして底の糞掃除をする際に、いちいち持ち上げてよけておく必要があります。
あまり花が咲かない・長持ちしない
何故かあまり日当たりのよくない玄関脇の睡蓮鉢に入れるとまぁまぁ咲くのですが、このブログによく登場するメインの鉢に入れるとあまりホテイソウの花が咲きません。
あの薄紫色のいかにも儚げな花は本当に儚く、咲いてもすぐに萎れ、ミョウガの花のようにぐにゃぐにゃです。
花は触って楽しむものでもないのかもしれませんが、なんとなく睡蓮の花のような儚げなんだけど固そうな花の方が好みです。
でも毎日咲いて、数日間もってくれるような花がホテイソウに咲いたなら、やっぱりもうちょっと私の中のランキングは上がるのかもしれません。
冬を越せない
夏に嫌になるくらい元気で存在感を主張していたホテイソウも、季節が進むとだんだん元気がなくなり、根っこが汚くなっていきます。
土に上げてやると冬を越せるときいて、トライしてみましたがバーミキュライトに根付きませんで、枯らしてしまいました。うそじゃん!
その後野菜作りしている義父が見事土での越冬に成功していたので、うそじゃなかったみたいですが。
そもそも土に上げて、冬の間管理して、ともなると手間とスペースが必要となり、そうなると夏になれば高くても200円くらいで買えるなら買えばいいじゃん?と私の中のマリーアントワネットがいいます。
茶色く汚くなってしまったとはいえ、植物ですので引き上げて処分するにも抵抗があり、その作業もちょっと嫌だったりします。
ホテイアオイなしでメダカ繁殖に成功!
そんなこんなでホテイソウなしで、でもメダカの繁殖は夏だけのお楽しみだからやめるわけにはいかず、オリンピックイヤー2021年、我が家ではホテイソウなしでのメダカ繁殖となりました。ちなみに代替品、市販やハンドメイドの産卵床もなしでございます。
メダカ産卵床候補1:アマゾンフロックピット
まずホテイソウと同じように水面に浮く草、我が家ではアマフロしかありません。しかもすんごいちっちゃいのが2切れ。
夏の日差しであっという間に増えましたが、メダカの採卵は4~5月が本番で、その頃はまだ小さな破片しか存在しませんでした。
当然、アマフロの端切れではメダカは産卵することはありませんでした。
メダカ産卵床候補2:アナカリス
やる気ナッシングのように見える「意識低い系」我が家の睡蓮鉢はベアタンクにアナカリスという非常にシンプルな構成。わびさび。
アマフロが心もとないとなると、頼みの綱はアナカリスです。
モサモサのアナカリスはメダカにとってはどんな存在なのか?猫にとっての私のように横目にちらっと見て通り過ぎる存在です。
いや横目でちらりとも見てないかも?
たまたまメダカのお腹から落下して沈下する途中で引っかかりでもしない限り、メダカが積極的にアナカリスにタマゴを産み付けることはなさそうです。
メダカ産卵床候補3:流木
今はなき熱帯魚水槽の遺物である流木。
オーバーフロー用のダサい雑巾&洗濯ばさみを隠す目的で水面に出しています。(写真だと見えてるけど)
あるいは水に落っこちた虫の救出手段として役立っているわけですが、意外とこの流木の表面にメダカの卵が付着していることがあります。
そっと水面から持ち上げると流木の表面がキラキラと光るのですぐに見つけられ、ホテイソウから探し出してこそげ取るよりもよほど楽です。
しかし、これもアクシデント的に落ちたと思しき卵がその粘着力でたまたま引っかかっている様子ですので、メダカが積極的にここで産卵したわけでなく、数は見込めません。
メダカ産卵床候補4:アオミドロ
意識が低いにもほどがあるまさかのアオミドロ。これがメダカの産卵にはもってこいでした。
春先に鉢をリセットするという人も多いのかもしれませんが、冬の間にあまりいじらない睡蓮鉢は春先にはアオミドロ天国です。
水中を優雅にただようアオミドロ、いつもなら取り去るところですが、今年はあえて残してみたところ、これがよかった。
いつもならホテイソウの根っこに光るキラキラした宝物、メダカの卵がドロドロのアオミドロの間に光ります。
ここからテデトール(手で取る)して去年チャームで購入したメダカの飼育ネット(黒)(うちシロメダカなので)にポイ。
そこで針子が誕生し、稚魚になり、1cmくらいになったら親に合流。終了!
アオミドロでのメダカ繁殖では爆殖は無理
意識低い系、もとい自然派、ナチュラル派といいますか、なんとも適当な方法でメダカの繁殖に取り組んだ2021年。
そもそも我が家には二つの睡蓮鉢があり、メダカはそれぞれ10匹前後がいる状態です。
そこでメダカが産卵するタマゴを積極的に採取して稚魚を育てたとして、もちろん針子が成魚に100%なれるわけではないものの、あまり増えすぎて鉢が過密になっても困るわけです。
寿命を迎えて毎年数匹ずつは数が減りますが、それを補うくらいの稚魚が育てば鉢を維持できるわけですが、ぴったり同数になるわけでもなく、ましてやコントロールする気もなく。
だから冬の間にすごく減ってしまったとか、台風で稚魚コーナーが転覆して親メダカに喰われてしまったとか、何かしらの要因がない今年はそれほどたくさんの稚魚を孵すつもりもなく、アオミドロ飼育がちょうどよかったのかもしれません。
すごく少ない数でメダカ飼育を始めて睡蓮鉢を増やしたいとか、欲しいという友人や親せきがいるとか、ブリーダーやりたいとか、そういう人には全く向きません、アオミドロ飼育。
ていうかそもそも睡蓮鉢をきちんと管理している人はアオミドロをキープすることに耐えられないかも?
しかし我が家の場合、睡蓮鉢はメダカとアナカリスとアマフロと流木、というシンプルな構成、本物の全然花の咲かない睡蓮は金魚のプラ舟の方にあるので来年もこんな感じでいくかもしれません。