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これまでのベランダビオトープの暑さ対策
今まではメダカ鉢が煮えないようにあれこれ対策してきました。逆効果?かもしれない説があるものも含めて。
すだれ
日陰を作るためにすだれを設置するのは、メダカのビオトープ暑さ対策としてはとても手軽に試せるし、有効な手段です。
ただ、うちの場合は睡蓮があるので、咲かない。日陰にすると全然咲かない。場所だけとって葉っぱばかりが立派に茂り悲しいかぎり。
夏のメダカのキラキラした美しさを観察しにくいのもちょっと悲しい。でも園芸用の支柱やレンガなどを組み合わせれば、すぐに設置できるうえ、百均にも売られるほど手に入りやすいすだれは優秀なアイテムです。
ソーラーファウンテン(噴水)
これは直接的な暑さ対策というよりも、暑さによる酸欠を防ぐために設置しました。Amazonで購入した2000円弱くらいのものでしたが、意外と元気に稼働しましたよ。
不満なところは、ポンプ部分が軽いのが災いして、ちょっとの風にあおられて噴水の角度が変わってしまうところ。水中で固定すればよいのですが、メダカ鉢があまり大きくないのもあって、調節が難しかったです。
噴水の角度が変わり過ぎてしまって、ただの水排出マシーン化してしまったこともありまして。夏に一番避けたい事態です。ていうか冬だってメダカは水がないと生きていけないし。
暑さ対策に話を戻すと、お風呂のお湯と同じく、夏のメダカ鉢は上の方がお湯でも底の方は意外と水温低く保てていたりします。これを噴水で撹拌してしまうと、全体がぬるま湯のようになってしまってよろしくないともいわれていますね。
ある程度容量のある鉢や池なら有効かと思いますが、我が家では扱いがちょっと難しかったのです。
対策なしで外飼いのメダカも夏を越せた
結局、上記の対策なしで酷暑を乗り切れました。メダカ針子から稚魚へ、そして冬越しまで成功!乗り切るために気を付けたことは。
水量は絶対キープ!
ただ置いておくだけで、睡蓮鉢からはかなりの水が蒸発していきます。雨が降れば自然に補充されますが、晴天続きはかなりの水が減ります。
鉢のフチから2~3センチ減った程度を補充するくらいなら、私の場合は水道水そのままです。カルキ抜きしなくても問題は発生しておりません。植物に水をやるついでに、睡蓮鉢にもホースからジャーで完了です。
魚にとっては急激な水温変化がよろしくないので、水道管やホースに残っていた水にご注意を。お湯になっていることがあるので、温度確認してからジャーしてくださいね。針子などいるときは、水流にもお気をつけください!
睡蓮鉢を床に直置きしない
メダカの入った鉢を地面に直置きしてしまうと、熱がモロに伝わります。裸足でデッキにでると「アチチチ」となる程度には熱くなっていますので、何かしらかませた方がよいと思います。
私の場合、ダメになったすだれ、いらない鍋敷きなどを活用しております。
水生植物を育てる
これは気休め程度かもしれませんが、睡蓮や浮草を浮かべています。これも増やし過ぎると酸欠になりかねないのですが、シラサギカヤツリとかセキショウとか、のっぽの水生植物だとなお日陰をつくってくれます。
そもそも睡蓮のせいですだれ作戦ができないのに、と逆説的な感じですが、やはり鉢の中にメダカだけ、というよりは、植物があるほうが断然雰囲気がよいです。
日当たりが確保できると、きれいな睡蓮の花を拝めます。
熱帯睡蓮のドウベン
鉢植え植物のレイアウトを工夫する
鉢の中だけでなく、周辺環境を整えるのも重要です。私はもらいもののビワの種をまいて育てているビワの木や、もらいもののイチゴの種を育てているイチゴのハンギングポットなどの置き場所を微調整しながら、メダカ鉢の日当たりをチェックしています。
百均でも販売されているプランタースタンドなんかをレイアウトに取り入れるのもいいと思います。プランタースタンドは、高さを選べるし、最終的にすだれなど導入するときにも使えて便利です。
水温爆上げの直射日光ギラギラは困るし、かといってずっと日陰だと睡蓮が咲きません。できれば午前中は十分に日が当たり、午後になると日陰になるような環境が望ましいのです。ビワの葉やイチゴの葉はいい感じで日陰を作ってくれます。
すだれのように鉢のすぐ近くに設置するのではなく、1メートル以上離れた位置からコントロールできるので、メダカに餌をやるときなんかに邪魔にならないのもいい感じ。アシナガバチや、なんだかわからない虫たちが水を飲みに睡蓮の葉の上で休んでいるのなんかを眺めるのも風情です。
やはり生き物が生きている環境というのは、「動物」「植物」と切り離して考えるものではないのかもしれないですね。
メダカの個体数を増やし過ぎない
メダカの数を増やし過ぎないのも暑さ対策のひとつと考えています。直接的な水温上昇というよりは、酸欠防止の意味合いで。
メダカの繁殖はとても楽しいので、際限なく採卵したくなりますが、グッとこらえて採卵ゼロの年を設けました。慣れてきて成人率、もとい、成魚率が上がると、必然的に人口密度が高くなります。水質の維持にも気を使う必要が強くなります。
その日すぐにできる対策ではないですが、生体の適正数というのはだいたい正しく、ともすればちょいとムリめにトライしがちなのが正直なところかもしれません。が、厳しい夏の環境下では「ギリギリいける」はなるべく避けた方がよいと思います。